
2026年7月のSQE1を受験し、FLK1の合格にわずか数点届かず、2027年1月の再受験を計画している受験者を思い浮かべてください。復習ノートも、模擬試験の時間配分も、科目を復習する順序さえも、すべて180問構成の試験を前提に組み立てていました。2026年9月9日、SRAはCELE SQEを含むSQE試験対策教育機関に対し、試験導入以来初となるSQE1の構成変更について説明し、2026年9月10日に正式発表しました。この変更は、まさにその試験回から適用されます。その後、SRAは変更に合わせてSQE1試験仕様書も更新しました。本記事では、SRAの原文と逐一照合したうえで、変更点、変わらない点、必要な対応を解説します。
SRAの発表内容:2027年1月から各FLK170問に
主な変更点は問題数です。実務法律知識試験であるFLK1とFLK2では、それぞれ最適解を1つ選ぶ択一式問題が180問から170問に減ります。各FLKは引き続き同じ日に2つのセッションに分けて実施されるため、各セッションで解答する問題数は90問ではなく85問になります。SQE1全体では、360問から340問になります。
この変更は2027年1月のSQE1試験回以降に適用され、初回受験者、再受験者を問わず、すべての受験者が対象です。再受験者に旧形式を適用する経過措置はありません。
要点:各FLKは170問(SQE1全体で340問)となり、85問ずつの2つのセッションで実施されます。各セッションの試験時間は従来どおり2時間33分で、出題科目は所定のグループに限定されます。2027年1月からすべての受験者に適用されます。
SRAが変更を行った理由
SRAによると、今回の変更は受験者や関係者からの意見を受けたものです。SQE1では1問当たりの解答時間が短く、時間に追われてプレッシャーを感じやすいうえ、すべての科目が両方のセッションで出題され得ることが、その感覚をさらに強めているという意見でした。SRAは、過去すべてのSQE1試験実施期間のデータを検証したうえで、問題数を削減しました。その検証から、170問でも各科目について信頼性のある出題範囲を確保でき、受験者の得点が引き続きその能力を正確かつ再現性をもって反映すると確信したとしています。
試験時間は変更なし:各セッション2時間33分
多くの人がこの知らせを初めて聞いた際に誤解しやすいのが、この点です。各セッションの試験時間に変更はありません。各セッションは引き続き2時間33分(153分)で、各FLKの試験時間は2つのセッションを合わせて306分のままです。
同じ時間で解く問題数が減るため、解答のペースには余裕が生まれます。153分で90問を解く場合、1問当たりの時間は1.7分(102秒)でした。同じ153分で85問を解く場合は、1問当たり1.8分、つまり108秒になります。1問当たり6秒増えるだけでは大した違いに思えないかもしれませんが、セッション全体では8分半の余裕が生まれます。これは、セッションの終盤で時間切れになっていた受験者がまさに求めていたものです。
模擬試験の時間を1問当たり102秒に設定している場合は、108秒に変更しましょう。決まった地点で時計を確認している場合は、その目安も変わります。新しいペースでは、36分で20問目、72分で40問目、108分で60問目、144分で80問目あたりに到達していることが目安です。
セッションごとの出題科目:どの科目がどこに配置されるか
2つ目は試験構成の変更であり、復習計画にとっては、おそらくこちらのほうが重要です。各FLKの科目が両方のセッションにまたがって出題されることはなくなります。各セッションの出題対象は、SRAが次のとおり定めた科目グループに限定されます。
FLK1
- FLK1 第1セッション: 企業法・実務、紛争解決、法律サービス。
- FLK1 第2セッション: 不法行為法、契約法、法制度(イングランドおよびウェールズの法制度、ならびに憲法・行政法およびEU法)。
FLK2
- FLK2 第1セッション: 遺言・遺産管理、ソリシター会計(遺言に関連するもの)、信託法、土地法。
- FLK2 第2セッション: 不動産法・実務、ソリシター会計(不動産に関連するもの)、刑事責任、刑法・刑事実務。
各セッション内では、そのセッションの科目にまたがる問題の出題順が、引き続き完全にランダム化されます。契約法の問題がすべてひとまとまりで出題されるわけではありません。不法行為法、契約法、法制度の問題が混在し、ランダムな順序で出題されます。今回の変更により、午前と午後にそれぞれどの科目が出題され得るかが明確になります。
特に押さえておきたい点が3つあります。第1に、倫理・職務行為規範は引き続き科目横断的に出題されます。どの科目分野でも問われる可能性があるため、どのセッションでも出題され得ます。第2に、ソリシター会計はFLK2の両方のセッションで出題され、扱う文脈は各セッションに対応します。したがって、第1セッションの会計問題は遺言・遺産に関するもので、第2セッションでは不動産に関するものになります。第3に、試験仕様書では、税務は企業法・実務、不動産法・実務、遺言・遺産管理に関連する範囲でのみ出題されます。そのため、税務はFLK1の第1セッションとFLK2の両方のセッションで出題され得ますが、FLK1の第2セッションでは出題されません。
変わらない点
SRAは、変わらない点として4つを挙げています。試験時間(各セッション2時間33分)、出題構成、すなわち各科目分野の出題割合、各セッション内での問題のランダム化、そして倫理・職務行為規範の科目横断的な出題です。これらに加え、5つの選択肢から最適解を1つ選ぶ択一式の形式も変わりません。FLK1とFLK2は引き続き別個の試験であり、資料持込みも引き続き不可です。出題対象となる法は、受験する試験回の法令基準日時点のもので、この基準日は、該当する試験実施期間の最初の試験日の4暦月前です。
SQE1の復習計画をどう調整するか
セッションごとの科目のグループ分けにより、各セッションに合わせた科目のまとまりで復習することが効果的になります。以下は実践的な提案で、当校の講師陣はすでに、2027年1月の受験者への指導にすべて取り入れています。
- セッションの科目グループごとに復習しましょう。 FLK1では、まず企業法・実務、紛争解決、法律サービスをまとめて復習する時間を設け、次に不法行為法、契約法、法制度をまとめて復習しましょう。各グループの科目には実際に共通点があります。紛争解決と企業法・実務には手続面や商取引の文脈で重なる部分があり、不法行為法と契約法にはコモン・ローに基づく法的推論の共通性があります。
- セッションに合わせた模擬試験を受けましょう。 今後、本番に即した模擬試験は、1つのセッションの科目だけから出題される85問を153分で解くものになります。このような模擬試験を同じ日に2回行えば、実際のFLKを再現できます。全科目を混ぜた90問の試験で時間を計っても、本番当日の感覚をつかむうえでは、もはやあまり参考になりません。
- 知識だけでなく、体力・集中力の配分も計画しましょう。 FLK2では、土地法、信託法、遺言は午前の科目で、不動産法・実務と刑法・刑事実務は午後の科目です。1日の後半に集中力が落ちる受験者は、疲れた状態で第2セッションの科目を解く練習を増やしましょう。
- すべての科目で倫理を意識しましょう。 科目がグループ分けされるからといって、職務行為規範だけを切り離して復習しないようにしましょう。紛争解決の事例、遺言の事例、刑事実務の事例の中から、職務行為規範上の問題点を見つける練習をしましょう。実際の試験でも、そのような形で問われるためです。
- 時間配分を調整しましょう。 1問当たり108秒です。いつも時間を余らせて終える場合は、急いで解き終えるのではなく、見直し用の印を付けた問題にその余裕を使いましょう。
再受験者への補足
2026年7月以前に受験し、2027年1月に再受験する場合は、新形式で受験することになります。これは不利な変更ではありません。これまでに身に付けた各科目の知識はそのまま生かせますし、出題構成も変わりません。再受験者は失点の理由として時間的なプレッシャーを挙げることが多く、解答のペースに少し余裕が生まれることは、多くの再受験者にとって助けになります。見直す必要があるのは演習の進め方で、今後は上記のセッション別の科目グループに合わせるべきです。前回失点した科目がどちらのセッションに属するかを確認し、それに応じて復習の比重を調整しましょう。
CELE SQEが提供するサポート
CELE SQEのウェブサイトとPASS SQEアプリの模擬試験設定は、すでに新形式に対応しています。1回タップするだけで、FLK1 第1セッション、FLK1 第2セッション、FLK2 第1セッション、FLK2 第2セッションのいずれかの模擬試験を、該当する科目、85問、制限時間153分で設定でき、タイマーも1問当たり108秒に設定されています。10,000問を超えるSQE1の問題を収録した当校の問題集も、同じ科目区分で整理されているため、セッションに合わせた演習を簡単に行えます。また、SQE1試験日程ページでは、今後の試験回の予約受付期間、法令基準日、結果発表日をまとめて確認できます。2027年1月に向けた学習計画の組み直し方について、別の視点からの助言をご希望の場合は、[email protected]にメールをお送りいただくか、WeChatのSQE100までお問い合わせください。
出典
- SRA、2027年1月以降のSQE1に関する重要な変更(2026年9月10日)。
- SRA、SQE1試験仕様書(セッションごとの科目のグループ分けを反映して更新)。
2026年9月28日に、SRAの発表およびSQE1試験仕様書と照合しました。


